トップページ > 農に関する情報 > 営農情報 > 5月

5月:水稲(分けつ期編)

移植直後からの圃場管理

 田植え後は本田による管理が始まります。田植え後概ね7日から10日では初期生育において、最も重要な活着(新根が発生・発達し養分や水分を十分に吸収出来る状態)が土の中では起こっています。
 このとき、除草剤散布時と同様に水管理が大切です。ポイントは『低温・強風時には深水管理、晴天・高温時には浅水管理』での水管理が必要となってきます。
 その後、活着が進むにつれて、分けつの促進を図るため、2~3cmの浅水管理を行います。極端な低温・強風が予想される場合には一時的に深水管理を行います。
 補植を行う場合は数株連続して欠株があるところだけにし、なるべく除草剤の散布前に行います。また補植後の残り苗・置き苗は『いもち病』の発生源となりますので、速やかに処分して下さい。
 田植え後40~50日頃になると圃場の『中干し』作業を行います。中干し作業を行うことで、無効分けつの発生を抑え、土壌中に十分に酸素を取り込む事で、根の発達を促進させ活性化させる効果があります。また中干し作業をしっかりと行うことで収穫時のコンバイン作業が容易になります。ただし、急激な落水や入水、強い中干しは根を傷める原因になりますので注意して下さい。

害虫の飛来

 田植え直後から越冬成虫による食害が増えてきます。管内での多くの被害は「イネミズゾウムシ」「イネゾウムシ」の発生が見受けられます。箱処理剤の散布をしていない場合は被害が拡大する恐れがありますのでご注意下さい。

白未熟粒の発生原因

(1)地球温暖化(登熟期の高温)
 温暖化は特に西日本で進んでおり、100年で津は1.56℃、尾鷲では2.25℃も上昇しています。

(2)日照不足

(3)過剰な籾数
 (栄養成長期の高温で穂数が増加)

(4)食味を気にして肥料を控えた

ケイ酸や加里を含む肥料で丈夫な株を作ろう!

けい酸加里プレミア34を使用する場合

使用時期

春施用の場合…代かき前まで、40㎏/10a

中間追肥の場合…田植え後30日~45日、30㎏~40㎏/10a

ケイ酸の効果

(1)根張りが良くなり蒸散が増え、葉の温度が下がる。登熟を高め、乳白米の軽減

(2)葉を直立させ、光合成の促進

(3)茎葉を硬くさせることによる倒伏、いもち病に強い稲体を作る

カリの効果

(1)デンプンの籾への移行促進。日照不足時に光合成を助ける

(2)根毛の促進。茎葉を硬くする

春作業でのカメムシ対策

茶色いカメムシ:ホソハリカメムシ

 ホソハリカメムシは4~5月の比較的早い時期に(気温が15度を超える頃)動き出し、畦畔のイネ科雑草にやってきます。可能な方は春から畔草を刈りましょう。特にスズメノテッポウ・スズメノカタビラ・エノコログサなどに集まりやすいようです。

緑のカメムシ:クモヘリカメムシ

 吸われると被害が大きいクモヘリカメムシは、6月中頃まで越冬場所を離れませんが、西南暖地の針葉樹やシダ類の葉などで越冬しています。

緑の巨大なカメムシ:ミナミアオカメムシ】

 近年増加傾向にあるカメムシで、水稲だけでなく大豆やオクラなどにも加害します。
昨年は一昨年に引き続き、作付の遅い圃場で目立ちました。

  
親(左)と幼虫(右)
外見からは同じ種類とは思えません

休耕田が増えてきましたが、そこもカメムシのすみかになります。草刈りや耕耘作業で対応しましょう。また、こまめな畦草除草が最も重要です。

無人ヘリを利用せず、自分で防除している人は早朝か夕方の実施を心がけましょう。水田内に侵入したカメムシの多くは、昼間は稲の株の下側にいて、日没から夜間に活動します。そのため、薬剤は早朝(9時まで)または夕方(17時以降)の散布をお勧めします。