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6月:水稲(幼穂発育期)

これからの圃場管理

分けつ期

 これからの水管理において深水での管理は分けつの発生を抑制するので、出来る限り浅水(2cm~4cm)での管理を行って下さい。また気温の上昇とともに土壌中の微生物の活動が活発になり、土壌中の酸素が消費され土壌の還元化が進みますので、ときどき田面を露出させて土壌中に酸素を取り込み有機物の分解を促進させるようにして下さい。

中干し

 田植え後40日~50日後頃からを目安に中干し作業に入ります。中干しの効果として、(1)土壌中に十分な酸素を取り込むことにより、還元によって発生する硫化水素や有機酸などの有害物質の生成を防ぎ、根を健全に保つ効果があります。(2)無効分けつの発生を抑え、土壌中の養分を有効化して吸収しやすくします。(3)田面を露出させ作土を硬くする事で収穫時のコンバインの作業性を向上させます。この効果によって落水時期をおくらせることができます。また中干し作業のポイントとして、急激な水管理の変化を避けて頂くために以下の点に注意して下さい。

・中干し準備 田植え後40日~50日後頃を目安に1株の分けつ数が20本を越えたら、一度落水し、走り水を1~2回繰り返す。
・中干し 田面に軽く亀裂が入る程度に行う。生育の劣る場合や砂質土壌ではやや軽く、過繁茂の場合はやや長く行う。
・中干し後 中干し後の酸化状態におかれた根は急激な水の変化を避けるため、中干し後においても根を慣らすために走り水を1~2回繰り返し入水して下さい。

※圃場により水管理が難しい圃場もあると思いますが、出来る限り水を動かして頂き根を健全に保つよう心掛けて下さい。

病害虫対策

 これからの季節では葉いもちの発生が問題になってきます。過去に発生した事のある圃場では本年も気象条件(例年6月中旬が初発時期。降雨後、葉が湿潤状態で、気温が17~25度であると感染し、その後7~10日間潜伏した後に発病する)が揃えば発生する可能性があります。発生防止の第一の対策は、発生源となる補植用置き苗の除去であるので早急に取り除くとともに、周囲の圃場での撤去を呼びかけましょう。
 また、気象条件により急激にいもち病菌が蔓延する危険があるので、常発地域では予防効果の高い薬剤を発生前に散布することに心掛けましょう。
 また、圃場でのカメムシ類の発生が多くなっているので、発生を早めに見つけ、状況に応じて適期に防除しましょう。

病害虫防除例

病害虫名 防除時期 農薬名 使用基準
いもち病 6月中下旬 コラトップ粒剤5
コラトップジャンボP
葉いもち:初発10日前~初発時/2回以内
穂いもち:出穂30日前~5日前まで/2回以内
いもち病
紋枯病
6月下旬~
7月はじめ
フジワンモン
カット粒剤
収穫前日数に注意
紋枯病は茎数が多いと多発しやすい。例年の初発は6月下旬~7月初旬。
出穂30日前~10日前、
但し、収穫30日まで/2回以内
イネドロオイムシ 6月中下旬 スタークル粒剤 収穫7日前まで/3回以内
10アールあたり3kg
イネクロカメムシ 6月~7月
カメムシ類 穂揃い期

穂肥

穂肥前の良い稲の姿

・田全体に色ムラがなく、草丈がよく揃っている。
・上位葉が直立し、下葉枯れがない。
・条間が見通せる。
・茎数が25本程度で株元がすっきりしている。
・葉いもち、紋枯病が出ていない。

施用時期

・第1回
コシヒカリの場合→出穂前18~15日
その他品種の場合→出穂前22~20日
・第2回
第1回目散布から1週間後

注)元肥一発肥料をしている方は、穂肥は絶対に使用しないで下さい。

施用量の判断 コシヒカリの場合

(「あきたこまち」等の品種は、葉色は0.5程度濃くてよい)

稲の姿 葉色 3.5 3.7 4.0 4.5
草丈(cm) 60 65 70 75
施用量(kg) NK-C6号
(17-0-17)
1回目 18 15 10
2回目 15 10 10 10
有機アグレット25号
(12-1-12)
1回目 25 20 15
2回目 25 20 15 15
有機アグレット727号
(7-2-7)
1回目 45~40 35 28
2回目 35 30 20 25

※NK-C6号はわずかな水で溶けるので、必要以上に潅水しない。
また、稲が濡れていると、肥料が葉に付着して肥焼けすることがあるので注意する。

注)特別栽培米コシヒカリ部会員は、部会の栽培こよみに従って下さい。