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8月:水稲(収穫期編)

収穫適期の判断

 いよいよ収穫を迎える際に大切なのは、適期に収穫を行う事です。刈取適期は、出穂後日数として35日後頃を目安に、1枚のほ場のほとんどの穂の穂軸基部に、2~3粒程度の青籾が残っている頃が収穫の適期となります。穂軸には緑色が残っていますが、枝梗しこうの多くは黄化していますので収穫となります。ただし、天候や品種、栽培方法などによって異なり、また年次変動や穂の大きさなどによって変動しやすいので注意して下さい。刈取は早すぎると、未登熟粒や青米が多くなります。また、登熟が進むほど粒重は増加しますので遅刈の方が収量は増加しますが、遅すぎると胴割れ米や茶米が多くなり、脱粒や倒伏の可能性もあるので適期に収穫する事が重要です。
 また近年、この鳥羽志摩管内の米に非常に多く『乳白米』が見られます。
 『乳白米』とは、粒が全体に不透明で乳白色に見える症状で、登熟期に高温や日照不足などによるデンプンの蓄積不足が原因となり、食味を落とす結果となります。この『乳白米』対策として、次の対策をお願いします。

乳白米対策

(1)落水は急がない
 落水は出穂後25~30日以後に行う。

(2)夜間通水を行う
 傾穂時に日中の日照により高温となったほ場内の水を落水し、低温の水を入水させ稲の体内の温度を下げる。なお、かけ流しでもよい。

乾燥・調製

 収穫後の生籾では約20~28%の水分を含んでおり、このため長期貯蔵や籾摺り機への搬入へは向きません。そこで水分含量を14.5%を目標に乾燥させる事が必要となります。このとき高温(40℃以上)での急速乾燥の場合、乾燥ムラや粒の表面と中心部に水分差が生じ、胴割れ米、くだけ米が増加します。循環式のテンパリング乾燥機の使用や、水分18%程度で一旦乾燥を休止し半日~1日後に仕上げ乾燥する休止乾燥法を行うと品質の低下が少なくなります。
 また、籾摺りではゴムロールの幅に注意し、品質の向上を目指すとともに、選別時では米選機のふるい目は1.85mmを使用して異物の混入に気を付ける事が大切になります。

収穫後の水田管理

 収穫を終えた水田管理を行う際に、年内に作業を行う事で来作の水田が管理しやすくなりますので、(1)土づくり、(2)雑草対策を目的に収穫後の管理を行って下さい。

(1)土づくり
  土づくりは年内早めが効果的です。『粒状リンスター入り農力アップ』を10a あたり100㎏(5袋)によるケイ酸成分や微量要素の投入と、牛フン堆肥などの有機物を投入しましょう。
  また年内耕運は粗く(目安は耕運深15cm)を行い、土壌中へ酸素を取り込みましょう。

(2)雑草対策
  今作雑草に悩まされた方は、秋の対策が重要になります。耕運回数をなるべく増やすことや、『ラウンドアップマックスロード(500ml~/10α 100倍稀釈)』などの刈取後の除草剤散布をすることで次作の雑草対策になります。

注)特別栽培米コシヒカリ部会員は、部会の栽培こよみに十分留意して下さい。